国債2%と最終利回り4%、その差は魅力的か?
では、国債で年2%、ファンドの組入れ銘柄の最終利回り4%の場合、その差をどう評価すればよいのでしょうか。
国債に100万円を投資した場合、年2%なら年間2万円、年4%なら年間4万円に相当する収益が得られます。税金や費用を考慮しなければ、年間2万円の差が生まれます。これは保有しているだけで得られる収益です。しかし、外国債券ファンドの最終利回り4%は、ファンドで保有している債券を償還まで保有し続けた場合に得られる「1年あたり」の平均収益率を年率換算したものです。途中で債券を売却すると4%の利回りは得られなくなります。また、仮に最終利回りが4%あっても、市場金利が上昇する局面では債券価格が下落し、単純に考えると年間の投資収益はマイナスになる場合もあります。
国債2%と組入債券の最終利回り4%の差である2%ポイントは、金利変動や為替変動などのリスクを引き受けることへの対価として考える必要があります。この差をどう評価するかは、投資家が利回りだけを求めるのか、市場環境の変化による元本価値の変化まで期待するのかによって変わります。元本の安全性を優先する投資家には国債を中心とする運用が合理的な選択肢となるでしょう。
国債を基準にして債券ファンド投資を考えてみる
今回取り上げた6本のファンドでは、組入資産の利回りと過去1年間のトータルリターンには大きな違いがありました。
国内債券ファンドは利回りが2%台でも、金利上昇によって運用成績がマイナスとなる場合があることに注意が必要です。外国債券ファンドは高い利回りが期待できる一方、信用リスクや為替リスクが収益を左右することを忘れてはなりません。
金利のある時代に重要なのは、単に高い利回りを追い求めることではありません。安全性の高い国債を基準に、追加的な収益を得るためにどの程度のリスクを負うのかを判断することが重要なのです。資産を増やすための投資と、利息を収益源とする投資は対立するものではありません。金利の復活は、投資家が自分に合った資産運用を考えるための新たな物差しを提供しているといえます。
