外国債券は高利回りだが、信用リスクと為替リスクに注意

国内債券より高い利回りを求める投資家にとって、外国債券ファンドも有力な選択肢となります。

「eMAXIS Slim先進国債券インデックス(除く日本)」(三菱UFJアセットマネジメント)の組入債券の最終利回りは4.2%、「ニッセイ/パトナム・インカムオープン」(ニッセイアセットマネジメント)の平均利回りは5.94%となっています。さらに、「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)D(為替ヘッジなし)」(フィデリティ投信)の最終利回りは8.3%と一段と高くなります。

過去1年間のトータルリターンを見ると、「eMAXIS Slim先進国債券インデックス」はプラス3.99%、「ニッセイ/パトナム・インカムオープン」はプラス2.46%、「フィデリティ・ハイ・イールド債券ファンド」はプラス7.44%でした。

ただ、注意したいのは、ハイイールド債券と一般的な先進国国債ではリスクの性質が異なることです。先進国国債は比較的経済が安定している先進国政府が発行する債券ですが、ハイイールド債券は信用力が相対的に低い企業が発行する社債であり、利回りが高い一方、景気悪化時には信用リスクが高まり、債券価格が大きく下落する可能性があります。

また、外国債券ファンドでは為替変動も重要です。外貨建て債券の利回りが高くても、円高が進めば円換算の投資成果は悪化します。為替ヘッジを行う場合には、国内外の短期金利差などに応じたヘッジコストも考慮する必要があります。

国内国債の利回りが2%台になったことで、外国債券に投資する際には、為替リスクや信用リスクを負担してまで高い利回りを求める価値があるか、改めて考える必要が出てきました。