トレンド銘柄投資のメリットと注意点

一方で、購入前に知っておきたい留意点は次の通りだ。

・幅広い国内株式に分散するインデックスファンドと比べて組入銘柄数が少なく、21銘柄への集中投資となる。原則として等金額で投資するため、特定の1銘柄への過度な依存は抑えられているものの、個々の組入銘柄の値動きが基準価額に与える影響は大きくなりやすい
・モメンタム投資は、それまで上昇していた銘柄が一斉に売られるなど、トレンドが転換した局面では下落が大きくなる可能性がある。銘柄入れ替えは原則として年4回であるため、急激な相場の主役交代に直ちに対応できるとは限らない
・業種ごとの配分を均等にする運用ではないため、結果として特定の業種に偏ることがある。2026年8月末には電気機器と非鉄金属の比率が高くなっており、これらの業種が下落した場合にはファンド全体も影響を受けやすい
・年4回の定期的な銘柄入れ替えに加え、上場廃止などが見込まれる場合には臨時の入れ替えを行うこともあり、売買回数が多くなる可能性がある。売買に伴う費用はファンドの信託財産から負担される

「SMT 日本株式モメンタムファンド」は2025年12月16日に設定され、まだ1年が経過していない。このため、資産運用業協会の投信総合検索ライブラリーでは、1年、3年、5年、10年の騰落率は算出されていない。参考までに6ヶ月の騰落率は2026年9月末現在で9.09%となっている。

なお、設定後の短期間の値動きだけで、モメンタム投資の中長期的な実力を判断することは難しい。今後、相場の上昇局面だけでなく、トレンドが転換する局面でどのような運用成績となるかも確認したい。

ここまでの情報を踏まえ、投資の向き・不向きは以下の要素を参考にすると良いだろう。

<向いている人>
・日本株のなかから、上昇トレンドの強い銘柄へ機動的に投資したい人
・インデックスファンドよりも値動きが大きくなる可能性を理解し、中長期で保有できる人
・NISAの成長投資枠で、アクティブ運用を取り入れたい人

<向いていない人>
・数百銘柄以上へ幅広く分散する運用を重視する人
・特定業種への偏りや、短期的な値動きの大きさを抑えたい人
・信託報酬をできるだけ低くしたい人

今回は「SMT 日本株式モメンタムファンド」を紹介した。投資信託に正解はなく、資産形成への取り組みは人それぞれだ。フィナシー編集部では今後も、投資家の大切な資産を託せる“推し”といえるファンドを紹介していく予定だ。

執筆/フィナシー投資信託取材チーム

※記事内の数字は注記がない場合は2026年10月13日現在。資産構成、業種別構成比率および組入上位銘柄は2026年8月末現在(出所:三井住友トラスト・アセットマネジメント公式サイト、投資信託説明書、月次レポート、資産運用業協会)