妻の言い分ばかり通る生活
結婚して半年が経つころ、彼が「猫を飼いたい」と言い出しました。「私は猫は嫌い犬を飼いたい」と明子さんは伝えました。実は、彼は前の奥さんと猫を飼っていたそうで、それが気に入らなかったのです。しかし、彼は犬はあまり好きではありませんでした。
彼女は、なぜ彼が猫を飼いたいのか、その理由もよくわかりませんでした。明子さんとしては、「私がいるのに寂しいわけ?」となってしまいます。平行線のまま数か月がたちましたが、結局「旅行ができなくなるから」という理由で猫を飼うのは取りやめになりました。理由は変わりましたが、結果的に明子さんの言い分が通ったのです。
実際その後、沖縄や伊勢、東北に行くなどして楽しく過ごしました。結婚1周年には素敵なホテルでお祝いのお食事をしました。明子さんにとっては、本当に幸せな結婚だと思うような生活ですが、そのようなタイミングで彼が言いました。
「あと少しで定年だから、これからはそんなにお金を使えなくなるよ。新婚旅行で200万円、結婚式や指輪で200万円、国内旅行で100万円を使い、家計は大変なことになっている。だからこれからは少し考えて使わないとね」
明子さんにもわかっていたことではあるものの、実際に言われると寂しくなってしまいました。再婚をした後明子さんは専業主婦でしたが、腰痛などのために働きたくても働くことができなくなっていました。だからこそ、金銭的な不自由を感じさせない旦那さんを求めていたのも再婚の理由です。
100%満足できる結婚はない
明子さんにとって彼は、本当に素晴らしい人です。明子さんが欲しいもの、したいことをほぼ叶えてくれました。明子さんのお母さんも、「あんなに優しい人はいない、あの人を逃したら大変なことになる、あなたは感謝が足りない」と言うそうです。明子さんもそのことはわかっていますが、わがままなところはなかなか変わりません。
しかし彼は、いつでも明子さんのことを思い、大切にしてくれるそう。もちろん、彼にも明子さんに対する不満はあるのでしょう。しかし、それを含めて大切にしているのはわかります。
お互いに100%満足できる結婚はないと言ってもいいでしょう。でもお互いに不満があり、それを乗り越えていくことで、夫婦は作られていくのではないでしょうか。不満も結婚生活の1つ。そう思うと、気持ちを楽にして結婚生活、あるいは婚活ができるかもしれません。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。
