<前編のあらすじ>

東大卒のエリートで仕事一筋の吉本誠さん(仮名・47歳)は、なかなか結婚に至らず、地方で暮らす70代のお父さんの勧めで結婚相談所に入会しました。

お見合いを重ねるうち、優秀な鈴木麻衣さん(仮名・41歳)と出会い、交際は順調に進展。吉本さんの誠実な人柄に鈴木さんも惹かれ、慎重な吉本さんがようやくプロポーズを決意しますが、その矢先、ある「お金」の問題が二人の関係に影を落とすことになります。

●前編:「息子の近くで暮らしたい」70代の父が動いた…なかなか結婚しない東大卒エリート息子への"最後の一手" 

再婚家庭ゆえの事情、そして広がる反対の声

実は鈴木さんのご両親は、どちらも再婚同士でした。お父さんには別れた家庭に息子さんが、お母さんにも別れた家庭に息子さんがいて、別れたとはいえ、それぞれ交流は続いていたそうです。鈴木さんは、自分が大学に進学する時点ですでに高齢だった両親に金銭的な負担をかけたくないと考え、奨学金を選びました。しかし、その思いやりが、今になって思わぬ事態を招くことになったのです。

さらに、鈴木さんのお母さんの息子さん――つまり鈴木さんの異父兄が「そんなことを心配する男なんて」と怒り出し、お兄さん夫婦が結婚に異を唱えました。お母さんも「見下されている」と感じてしまい、「両家の顔合わせには行かない」と言い出す始末です。

鈴木さんも、子を心配する親の気持ちは理解していました。しかし、奨学金の問題を必要以上に気にする吉本さんの家族に、次第に嫌気がさしていきました。そうこうするうちに、周囲からの反対の声はますます大きくなり、両家の関係はもはや修復不能なほど悪化してしまいました。