50年ローンと母の支援申し出で「もう買うしかない」
梨沙も僕も、今はそれぞれが賃貸しているマンションに月々15万円以上の家賃を払っています。昨今のインフレで、僕のマンションは去年の更新で家賃が一気に2万円以上も値上がりしました。梨沙は年末が更新で「逃げ切る!」と言っています。
今の家賃は捨てているようなものですが、住宅ローンを返し終えればマンションは完全に自分のものになります。
モデルルームを案内してくれた不動産会社の人からは、「ご夫婦ならペアローンがご利用いただけますし、今は50年ローンもありますから」と言われ、全然いけると思いました。
その数日後、母親に「梨沙とマンション買おうと思ってるんだけど」と話したら、「暗号資産が2000万円くらいあったはずだから、頭金代わりに使っていいよ」と言われ、これはもう買うしかないと思いました。
乗り気な彼女に引きずられ“辛口FP”のもとへ
新居のインテリアの参考にと梨沙とインテリアショップのショールームに足を運ぶ中で、お金の専門家であるファイナンシャル・プランナー(FP)の石倉さんのアドバイスを受けることになったのは、マンションを買うことについてどうこうというより、これから結婚するに当たってお金の管理や投資などの見直しが必要だと思ったからです。
石倉さんには1年前に梨沙の親友の麻実ちゃんがお世話になり、「50歳前後で、ちょっと怖いけど核心を突いたアドバイスをくれてすごく参考になった」と勧めてくれたのです。梨沙は2024年からNISA(少額投資非課税制度)で積み立て投資を始めていて、将来に向けて高配当株投資に興味を持ち、証券会社出身の石倉さんに詳しく話を聞きたいと考えているようでした。
僕は正直、ちょっと怖めの年上女性は苦手です(今の上司がまさにそうです)。乗り気の梨沙が必要な資料を全部そろえてメールで送り、面談当日、僕は引きずられるようにして石倉さんの事務所に連れていかれました。
そして当日、恐れていた通り、僕たちは石倉さんからかなり強めのアドバイスをいただくことになりました。しかし、それはあまりに世間知らずだった僕たちへの天の声でもあったのです。
●FP石倉さんの的確な助言に対し、潮見さんカップルが下した“決断”とは? 後編【「どれだけ利息が付くと思ってるの?」1.2億マンション購入を急遽取りやめ…30歳カップルが驚愕した“50年ペアローンの落とし穴”】で詳説します。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
