令和になって新築マンションの平均販売価格は1億円の大台を突破し、都内では平均販売価格が1億円を超える区が23区中19区と、全体の8割にも達しています。金利が上がって住宅ローン金利も上昇基調にあり、こうした状況を鑑みて、最近はローンの返済期間を50年に延ばす動きもあります。
潮見大輝さん(仮名)はIT関連の企業に勤務する30歳の会社員。同僚の梨沙さんと10月に結婚する予定ですが、ついでに家も買ってしまおうかと軽い気持ちでモデルルーム巡りをしていた中で本気で買いたいマンションに出合いました。販売価格は1億2000万円でしたが、不動産会社の担当者から50年のペアローンを組むことで資金も手当てできると聞きました。さらに、潮見さんのお母様からも「暗号資産(仮想通貨)が2000万円くらいあったはずだから、それを頭金にすれば?」と言われ、すっかりその気になっていました。
そんな時、相談に出向いたお金の専門家から強烈なストップがかかります。結果的に今回は購入を見合わせたという2人。「僕たちがあまりにも世間知らずだったと思う。買ってしまう前に引き留めてもらえて良かった」と振り返る潮見さんに、その時のことを話していただきました。
〈潮見大輝さんプロフィール〉
東京都在住
30歳
男性
会社員
シングルで賃貸マンションに1人暮らし
金融資産800万円
1.2億でコスパよし? モデルルーム巡りで金銭感覚が麻痺
これは運命だ!
会社の後輩の梨沙との結婚を決めた後、「ついでに家も買っちゃう?」と休日にマンションのモデルルーム巡りをする中でそのマンションに出合った時、僕も梨沙もまさにギュンとなりました。
最新設備を備えた室内は内装も落ち着いた感じでくつろげそうです。タワーマンションではありませんが周囲のマンションより一段高く、高層階の部屋からの眺めは最高で、普通に優勝という感じです。
マンション内にはジムやカフェ、シェアオフィスも入るとかで、使い勝手も良さそうでした。都心ではありませんが、病院や学校、役所も近く、職場までドアツードアで1時間以内と立地も悪くありません。
1億2000万円の購入価格も、何軒もモデルルームを回っていてすっかり感覚が麻痺していたせいか、それほど気になりませんでした。むしろ、都心の物件でないせいかコスパがいいと思ったくらいです。
