ポッドキャスト番組「投信フリーク」第5回は、『#5インデックス運用に勝っているアクティブ運用の存在も。その要因は…?【ゲスト西田森さん②】』。

MCはファンドアナリスト篠田尚子氏、ゲストにアセットマネジメントOne 国内株式担当ファンドマネジャーの西田森氏を迎えてトークが展開されました(収録は6月12日)。

そんな#5の中から、本稿では、「昨今の個人投資家を取り巻くキャッチィな情報への懸念」、「アクティブファンドならではの魅力」について、篠田氏が個人投資家の気になるポイントを“深掘り質問”しながら、お二人で語った部分を抜粋・再編集してお届けします。

 

(写真左から、西田 森氏、篠田尚子氏)

ゲスト:西田 森氏(アセットマネジメントOne 株式運用部 国内株式担当ファンドマネジャー)
2011年、DIAMアセットマネジメント(現アセットマネジメントOne)に入社。リスク管理グループでの業務経験ののち、2014年より日本株ファンドの運用業務に従事。2019年から「ハイブリッド・セレクション(愛称:変幻自在)」の主担当に。

篠田 尚子氏(楽天証券客員研究員 ファンドアナリスト)
日本には数少ないファンドアナリストとして、評価分析業務の他、資産形成セミナーの講師も務めるなど投資教育にも積極的に取り組む。
 

「オールカントリー1本だけ持っておけばOK」というキャッチィなフレーズに潜む注意点

MCの篠田尚子氏(以下、S):資産形成自体は確かに根付いていて、NISA口座も2025年12月末時点で約2800万口座になっています。一方、SNS等で「〇〇を買っておけばOK」のようなキャッチィなフレーズが一人歩きしている面もあると個人的には思っていまして。
新NISAになって少し時間が経って、だんだん皆さん「このままでいいのかな」という迷いも出てきているように思えます。
その一つの理由には日本株の上昇があると思います。オールカントリー1本でOKやS&P500、もっと言うとナスダックでもいいのでは? といった米国株1本でOKというトーンからだいぶ変わってきて、関心が日本株や金(ゴールド)、新興国株式と多様化してきていると見ています。(個人投資家は、「〇〇1本でOK」から)“自分の軸”を持ちたいと思っていると想像していますが、ぜひ西田さんからアドバイスをいただきたいです。

ゲスト 西田森氏(以下、N):いわゆる「世界株インデックス1本」という風潮というのはあったのでしょうし、今もあるのかなと感じます。この「世界株インデックス1本」は、それはそれで合理的な投資手法だと思いますし、まったく否定しませんが、あえて指摘すると、米国比率が高いですね。6割以上が米国ですし、それから円安にベットしていることに必然的になるので、これが近年はものすごくうまくいってきたという面がありますが、逆に今後もそういう流れが続くかという点は、ひとつ考えておくポイントでしょう。
そういった中で“軸”ですが、「これを軸にするといいですよ」と私から申し上げるのは難しくて……むしろ長年経験を積んでいく中で個々に定まっていくものだと思うんですね。
ですので、投資に関して関心を持って楽しんで長く続けるということが一番大事だと思います。お金がかかっていることなので、おのずと真剣に取り組むことになりますし。
そうして例えば個別の銘柄、企業だけでなく、国内外の政治や経済、財政・金融政策といったことにも関心を持てるようになってくると、どういうアプローチで資産運用をするのが自分にとって得意なのか、向いているのか、それが軸として定まっていくんじゃないかなと思います。

S:おっしゃるとおりだと思います。少し好奇心を持てるぐらいの余裕を持ちながら、資産運用、資産形成はしていただきたいなと思うんですよね。