朝型、かつ、たくさんの人に会う仕事!? ファンドマネジャーの仕事の「実際」
S:西田さんがご担当されている「ハイブリッド・セレクション(愛称:変幻自在)」というファンドの中には、そうした半導体関連銘柄も入っていますが、(昨今のように半導体銘柄中心に値動きが大きいと)日々のご業務はやはり忙しくなりますか。
N:マーケットが上がると、ファンドマネジャーとしての仕事が忙しくなるかというと、必ずしもそういうわけではないんです。やることは大きく変わらず、企業の取材をしたり、マクロの見方を整理したり、トピックになっている――例えば昨年はトランプ大統領の関税であったり、今年ならイラン情勢の先行き等を、いろんな専門家の方のお話を聞く機会もありますので、そこから分析したりと、やることは変わらないんです。ですが、分析する対象が少し変わる……そんなイメージかもしれないですね。
もちろん一極集中的に、特定の領域が上がりすぎると、「(その領域について)これから先どう考えるか」を検討するという意味で、やることが増える面もあるかもしれませんが、それはこの仕事の楽しみでもあります。
「この先どうなっていくんだろうか」といろんな角度からの分析を日々の業務の中で行うことがファンドマネジャーの主な仕事かなと思います。
S:「日々の業務」というワードも出ましたが、ざっくりでかまいませんので一日の動きやお仕事の流れをお聞きしてもいいですか。
N:はい。ファンドマネジャーとは、ポートフォリオ、ファンドの管理全般の責任を負う立場にある仕事です。ご想像されているとおり、主にはポートフォリオの銘柄の売買を行うという形になります。そして投資信託ごとに担当のファンドマネジャーがついている形になってます。
普段の業務は、社内にはアナリスト――いろいろな日本株各セクターのアナリストの情報や、エコノミストやストラテジストという、マクロ経済や日本株市場の先行きを分析する人たちの情報が社内で発信されていますので、それを定例の場で得て分析する。そういった定例以外の場でも、日々いろんな形で情報を吸収してポートフォリオの売買に生かしていきます。
そういった中での一日のスケジュールですが、基本的にはいわゆるリサーチ活動を軸にスケジュールを組み立てていきます。リサーチとは個別銘柄の調査、それから経済環境、株式市場の先行き等の調査を行うということですね。
弊社の場合、まず朝会があって、そこでアナリストがそれぞれ担当しているセクターや銘柄についてのアップデート、ニュースや分析結果を共有する場所があります。それを受けて、ポートフォリオの売買の判断をして9時からの場が開くのに備えます。その後は、ポートフォリオの動きを見たり売買したり、企業の取材をしたり、企業の説明会に出たり、あるいは社内の会議だったり、証券会社とのミーティングだったりと、いろいろな形で情報を集めるリサーチ活動を行います。
お仕事の相手としては①社内と、②投資対象になる企業、あとは③証券会社というこの3つの軸で成り立っているというイメージですかね。
