「脱炭素」「ロボティクス」などさまざまな切り口
第3位にランクインした「脱炭素関連 世界株式戦略ファンド(予想分配金提示型)」(三井住友トラスト・アセットマネジメント)は、日本を含む世界の上場企業から脱炭素関連企業に投資する。従来の半導体・AI関連株の成長性に着目した銘柄選定とはまるで異なるアプローチをするファンドだ。実質的な運用は米国のニューバーガー・バーマン・グループのニューバーガー・バーマン・インベストメント・アドバイザーズが担当する。2026年6月末時点の組入上位銘柄はドイツのインフィニオンテクノロジー、米国のGEベルノバ、韓国のサムスン電子、米国のテクニップFMC、スイスのホルシムなどとなっている。米国が40.29%で、それ以外はドイツ、韓国、日本、中国など投資地域が分散されていることも特徴だ。
また、第5位にランクインした「ジャパン・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)」(アモーヴァ・アセットマネジメント)は、国内のロボティクス関連企業の株式に投資するファンドだ。2026年6月末時点での組入上位銘柄は、東京エレクトロン、アドバンテスト、村田製作所、パナソニック、ソニーグループなどとなっている。6月末時点で過去1年間のトータルリターンは62.45%、過去3年間で110.05%と高いリターンを残している。
トップ10にランクされたファンドは、それぞれに運用会社も着目しているテーマも異なり、当然ながら、そのパフォーマンスも異なることになるだろう。6月時点のトップ10では、「イノベーション・インサイト 世界株式戦略ファンド」が頭一つ抜け出した人気があるものの、その他のファンドは来月のトップ10に残っているかどうかもわからない。テクノロジーやイノベーションに注目し、新しい時代を作るような成長を求めていることは等しいのだが、市場の流れがこの数年のように「AI/半導体」に収れんするような動きとは異なるため、次の主役が何になるのかわからないという迷いを感じさせるようなランキングにみえる。
執筆/ライター・記者 徳永 浩
