「世界のベスト」などアクティブファンドの底力

トップに返り咲いた「世界のベスト」は、世界の株式市場から「成長」「配当」「割安」の3つの要素で、優れて魅力的と判断できる銘柄に厳選投資するファンドだ。2025年後半に一部の大型ハイテク株が大きく伸びる展開に追随できずにパフォーマンスが劣後してしまった部分はあったものの、2026年になって挽回してきている。特に、近年になって組み入れ比率を高めてきた「テキサス・インスツルメンツ」や「デル・テクノロジーズ」などの米テクノロジー株が予想を上回る決算を発表したことで株価が急上昇してファンドの基準価額を押し上げるなど、ポートフォリオの組み替えによって劣勢だったパフォーマンスを立て直している。

アクティブファンドの魅力は、その時々の市場環境に応じてファンドマネジャーの裁量によってポートフォリオの組み替えが行われることにある。インデックスファンドの場合は、市場の勢いのそのままに、「中東和平進展による株高」や「中東緊迫による原油高がインフレ懸念を助長(株安)」など株価の上下動に翻弄(ほんろう)されるが、「世界のベスト」は株高局面ではその勢いに追随し、反対に株安局面では株価下落に抵抗して下落率を抑えることができるようなポートフォリオを組んでいる。その判断が常に正しいとは言えないが、優れたファンドマネジャーは中長期でみると結果的にインデックスを上回る運用成績をあげることができている。売れ筋トップにある「世界のベスト」には、「勝てるファンドマネジャー」としての期待が強いのだろう。

執筆/ライター・記者 徳永 浩