新NISAで気軽にできるようになった株式投資。投資したい銘柄をピックアップしたら、実際に株式を購入する前に3つのチェックポイントを確認しよう。

【株購入時のチェックポイント】

①業績をチェック
②分散投資をする
③手数料をチェック

①業績をチェック

株を購入する前に業績をチェックすることは不可欠。投資の成否を分けるのは最新情報の把握といっても過言ではない。事前の確認を怠ると、下方修正や不祥事といった悪材料を見落とし、株価急落の直撃を受けることもあり得る。不自然な値動きがある場合は特に、背後に懸念すべき材料がないか警戒すべきだろう。

こうした事態を避けるためにも、投資前には必ず企業のIRページで最新の決算短信や適時開示情報などをチェックすることをおすすめする。さらに業績だけでなく、自社株買いや株主優待の廃止、変更といった還元方針の変化がないかまで確認することで、より多角的な判断が可能になる。証券会社などが発行するアナリストレポートなどがあれば併せて参考にすると、銘柄への理解が深まる。

②分散投資をする

資産運用の基本は分散投資。株式投資でも資金を全額1つの銘柄に投じるのではなく、複数の銘柄へ分散させることで投資リスクを減らすことが期待できる。

Finasee編集部作成

投資のリスクを抑える鉄則は、資金を1点に集中させないこと。例えば、100万円を1銘柄に絞って投資すれば、その企業の業績に命運が左右されてしまうが、25万円ずつを4銘柄に分散すれば、1社が急落しても全体の損失を限定できる。

このように、株式投資では「銘柄」と「時間(タイミング)」の分散を徹底することが大事。異なる業種を組み合わせる、あるいは投資時期をずらして複数回に分けて購入するといった手法は、リスクを平準化する最低限の備えだ。

さらに国内株式だけでなく、米国株や投資信託を併用することも視野に入れてみることも一案。資産の種類(アセットクラス)や地域を分けることで特定の国の経済状況や為替変動によるダメージを和らげることができる。

投資の格言に「卵を一つのカゴに盛るな」とあるように、性質の異なる投資先を組み合わせることは長期的な資産形成を支える土台となる。

③手数料をチェック

株式投資で利益を最大限手元に残すには、取引コストの抑制が欠かせない。株の売買には金融機関やプランによって手数料がかかることがある。運用額が少額なほど負担が相対的に大きくなるため、まずは手数料体系をチェックしてみよう。

なお、手数料以上に収益を左右するのが利益に対して課される約20%の税金。この税負担を抑えられる仕組みがNISAだ。通常であれば差し引かれるはずの利益にかかる税金がかからない。効率的な資産形成を目指すならNISAの活用は外せない選択肢だろう。金融機関によってはNISA口座のみならず、NISA以外の口座での取引でも手数料がかからないケースもありますのでよく吟味することも一案だ。

取引コストを最小限に抑えつつ、非課税制度を賢く利用する。この両輪の対策を講じることが不確実な市場において着実に利益を積み上げる第一歩となる。