株式投資の最初の関門として“銘柄選び”がある。国内でも3,900を超える上場企業がある中で、投資初心者が自信を持って銘柄を選ぶのは難しいかも。本記事で紹介する投資銘柄の選び方を参考にするのも一案だろう。

株購入「銘柄選び」のポイント

株式投資に興味はあるものの、「どのような銘柄を購入すればよいか分からない」人も多いのでは? 選び方のポイントは、一定の企業規模があり、業績が安定した企業の中から「失敗しにくい」以下の3つの観点を参考にしてみよう。

【失敗しにくい銘柄選びの基本】
①投資金額が低い
②株価が割安
③株主優待が魅力の企業

①投資金額が低い

国内の株式投資は、「100株単位(1単元)」が基本的な投資単位となっている。例えば1株500円の銘柄を買う際に必要な資金は5万円(手数料等除く)。

このような単元株制度によって、株価が高い値がさ株では数十万円以上といった資金が必要となることも少なくない。しかし、株式投資初心者がそんな大金を一銘柄に投じるのはリスクが高いといわざるを得ない。

そのため例えば、最低投資額30万円までなど身の丈に合わせた予算を投資基準として作ってみるとよいだろう。

ただし、注意点もある。単に投資額が少なくて済むという観点だけで選ぶと、赤字続きの企業や、投機目的で値動きが激しいいわゆる仕手株などが該当する可能性も。そのため、銘柄をピックアップした後は必ず企業業績を確認しよう。

②株価が割安

株価が割安な銘柄の中には、将来の株価上昇の余地があると考えられるものがある。株価が割安かどうかを判断する指標の代表として、株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)が挙げられる。

Finasee編集部作成

PERは、企業の利益に対して株価が何倍であるかを示す指標。利益に対して株価が高ければPERは高く、低ければPERは低くなる。東証プライム市場の平均PERは約18倍(※)であり、現状ではこの水準を上回るか下回るかが割安・割高を判断する一つの目安となる。ただし注意点も。例えば成長企業はPERが高くなる傾向があるため、同業他社と比較しながら判断することが大切だ。

※出所:日本取引所グループ(2026年3月)

Finasee編集部作成

PBRは、企業の純資産に対して株価が何倍になっているかを表す指標。PBRが1倍ということは、仮にその時点で企業を解散した際に株主へ分配される「1株あたりの解散価値」と株価が同等であることを意味する。

現在の東証プライム市場の平均PBRは約1.2倍だが、この数値は業種や企業の性質によって大きく異なる。特に、資産がまだ少ない新興企業などは数値が高く出る傾向があるため、単純な比較には注意が必要だ。利益面から測るPERと並び、資産面から株価の妥当性を評価する指標として有名。PER、PBRのいずれも証券会社の銘柄検索ツールなどからも簡単に調べることができる。

③株主優待が魅力の企業

株主優待とは自社の製品などを株主にサービスとして提供する制度。主に自社製品やサービスが中心だが、QUOカードなどの金券や工場見学招待などの優待もある。ユニークな株主優待がある銘柄を探せば投資のモチベーションや満足感がアップすることもあるだろう。

ただし株主優待は日本企業独特のサービスであり、企業が任意で行っているサービスだ。場合によっては業績悪化などをきっかけに、見直しが行われるケースもある。また近年は株主優待の恩恵を受けられない海外株主比率の高まりから、株主優待を見直す企業も増えている。一方で、新NISAにより増加する個人投資家にアピールするために株主優待を新設したり、強化する企業もある。

なお株主優待を得られる条件は銘柄によって異なるため、優待目的で投資を行う際は保有株数などの条件にも注意が必要だ。

〇株式の購入前にはチェックしなければならないことは?後編『株購入の前に…「3つの落とし穴」にはまっていないかチェックが欠かせない理由とは』にて詳説する。