中部地方の下落率最大は自動車産業で有名なあの県

公務員の定年退職金 下落率ランキング②

公務員の定年退職金 下落率ランキング②(47都道府県)
 
出所:「令和7年地方公務員給与実態調査」(全職種平均)よりFinasee編集部作成
 

続いて12位は下落率6.8%で秋田県。東北地方では最も下落率が高い。2015年の定年退職金は2389.1万円と全国トップ10に入る水準だったが、2025年は2227.7万円でトップ10圏外に。同様に、下落率6.7%で13位の広島県や同6.2%で14位の愛知県も定年退職金の水準では全国トップ10から姿を消した。自動車産業などモノづくりが盛んな愛知県だが、下落率は中部地方で最も高い。広島県は中国地方のなかでは最も下落率が小さいが、それでも13位と比較的上位だ。

定年退職金額の水準で見ると総じて順位を落とす県が多いなかで、健闘したのが三重県だ。下落率こそ4.4%の18位だが、金額の水準で見ると全国11位から4位に上がっている。下落率の上位にはもともと定年退職金額の水準が高い県が多いため、他県の減少の影響から順位を上げた形だ。

逆に金額の水準で見た順位が変わらないのが下落率4.1%で20位の沖縄県。金額ベースで見ると2015年は全国46位だったが、2025年も同順位のまま。もともと低かった金額水準は10年間でさらに下がっている。なお、四国地方で最も下落率が高いのは愛媛県と徳島県だった(4.1%、同率20位)。

安泰ではない? 公務員の退職金、自治体間の差も鮮明に

地方公務員の定年退職金「下落率」ランキング。1位は和歌山県で下落率は二桁に達した。上位にはかつて定年退職金の水準で全国トップ10に入る県が並んだが、下落によって圏外となったところも少なくない。

公務員といえば安定的な職業の筆頭と見られがちだが、その退職金は大都市圏でも軒並み減少が続いている。依然として民間の水準は上回っているものの、公務員の退職金制度は大きな転換期を迎えており、自治体間の差も鮮明になっているのが実態だ。

●下落率が低い県はお得?  後編「公務員「退職金が減りにくい」都道府県ランキング! 10年で激減の他県を尻目に現状維持をキープしている県とは」にて詳報している。

調査概要 調査名:「令和7年地方公務員給与実態調査」 調査主体:総務省 公表:2026年3月