性差によるパーソナリティ傾向と「投資家への壁」への影響
日本証券業協会の「個人投資家の証券投資に関する意識調査(2025年)」によると、投資している人は男性が57.5%、女性が42.5%である。近年女性割合が高まりつつあるものの、現状は投資家人口が男性に偏っている。本アンケート調査においても『投資初心者』の割合は男性が63.2%、女性が36.8%と男性の方が多い結果となった。この偏りは、歴史的経緯によって女性よりも男性の所得が高いことなどを反映している面もあろうが、パーソナリティ面における性差は関係していないのだろうか。以降では「投資家への壁」を性差とパーソナリティの関係から分析する。
本アンケート調査における性別構成比
まず、性差の点から男性全体と女性全体を比較すると「開放性」「誠実性」「外向性」の3因子において、両者に大きな差は見られなかった。一方、「協調性」「神経症傾向」の2因子は、女性が男性よりも特に高い傾向にあることが確認できた。このことから、前述した『投資に関心のある未投資者』と女性の傾向は似ており、女性にとって「投資家への壁」は高いといえそうだ。ただし、『投資初心者』よりも『投資に関心のある未投資者』の協調性と神経症傾向が高い原因は、『投資初心者』の女性比率(36.8%)よりも『投資に関心のある未投資者』の女性比率(51.1%)が高いためとも考えられるので、『投資初心者』『投資に関心のある未投資者』と「男性」「女性」をクロス比較することで、性差とパーソナリティが投資行動に与えている影響を深掘りしたい。
男性と女性の5因子比較
男性と女性の「高い」割合の差



