2020年コロナショックという最大の試練
そんな億ちゃんにとって、最もきつかった時期は2020年の「コロナショック」でした。
投資を始めてから約1年、ある程度個別株を買い揃えていたところに未曾有の暴落が直撃し、評価額は一気に含み損へと転落しました。
当時の彼は、あまりの惨状に自分の口座の評価額を見ることすらできなかったと言います。
今、当時の自分に声をかけるとしたら、彼は迷わず「含み損なんて気にするな。とにかく、いっぱい買え!」と言いたいそうです。
経験を積んだ今だからこそ、暴落の後に必ず戻ってくること、そして信じられないほど割安なチャンスが転がっていることが理解できるのです。
初めての暴落に怯えて十分に買い増せなかったことは、彼にとって唯一の心残りとなっており、その後のロシアによるウクライナ侵攻時の停滞期など、中程度の下落時における冷静な判断の糧となっています。
つばめ投資顧問「投資16箇条」
長期投資を成功させるためには、テクニック以上に哲学が重要です。
億ちゃんが大切にしているのは、つばめ投資顧問の「投資16カ条」という指針です。
ここには、「日々の株価の動きを気にしない」「含み損や含み益は重要ではない」といった、投資家が正気を保つための知恵が詰まっています。
また、自分が投資判断を間違えたとしても、それを「投資家として成長するためのいいチャンス」と捉え、忘れないようにすることも重要です。
彼は、会員サイトに書かれているこれらの原則を時々見直し、自分の心が揺れていないかを確認することで、安定したパフォーマンスを維持しています。
「複利」を味方につける
億ちゃんが長期投資で最も大事だと言い切るのは、「早く始めること」です。
その理由は、複利の恩恵を最大限に受けるためです。
ここで言う複利とは、単に利益を再投資することだけを指しません。
彼が重視しているのは、企業内で行われる「拡大再生産」という複利です。
優れた企業が利益を出し、それを事業に再投資してさらに成長していくというプロセスを味方につけるためには、時間の経過が不可欠なのです。
実際につばめ投資顧問の会員データを見ても、入会1年未満では成績はトントンなことが多いですが、3年経つと90%以上、5年経つと95%以上の人がプラスの収益を得ているという明確な相関関係が出ています。
投資初心者へのアドバイス
これから投資を始める、あるいは始めたばかりの人へのアドバイスとして、億ちゃんは「焦らないこと」を強調しています。
短期投資で損をしたからといって、それをすぐに個別株で取り返そうと焦ると、さらに悪い結果を招きかねません。
まずは自分の心を整え、長期投資の土台となる考え方を身につけることが先決です。
本を読んで知識を得ることも大切ですが、実際に手を動かして株を買ってみることで初めて腹落ちする部分があります。
時には痛い思いや悩むこともあるかもしれませんが、それらを含めて実践の中で学んでいくことが、資産形成への一番の近道となるのです,。
稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせる
個別株の長期投資は、派手なテクニックの応酬ではありません。
正しい知識を武器に、自分自身の感情をコントロールし、市場が絶望している瞬間に一歩を踏み出す勇気を持てるかどうかです。
億ちゃんのように、5年で資産を2倍にするという成果は、決して魔法ではなく、徹底したルール遵守と忍耐の結果として得られたものです。
焦らず、急がず、しかし一刻も早くその第一歩を踏み出すこと。
そして、稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせることができるよう、淡々と投資を続けていきましょう。


