「運が悪かった」では済まされない。破綻は“必然”だった

不正受給だけでなく、日々のコスト意識の低さや経営計画の欠如、税務や労務管理など法令遵守への意識の低さなど、こういった意識の甘さが積み重なり、コロナ禍のような非常事態をきっかけに、それまで隠れていた問題が一気に表面化してしまっただけということも多いものです。

また、経営者の家庭の場合はこういったリスクが高いと言えますが、実は会社員の家庭にとっても他人事ではありません。日頃の家計管理や計画性の無さは、自分達にとって苦しい状況でそれまでのツケが回ってきます。

自分達の収入の範囲で生活できるように支出をしっかり管理し、不足するのであれば収入を増やす努力をする。将来、自分達がどのような生活を望み、そのためにはいくら掛かるのかを考え、そのための資金を準備しておく。

こうした考え方の根本は経営でも人生でも同じです。

今回のような事例は、突然起きたように見えて、実際には長い時間をかけて積み重なった問題の結果であることが多いものです。

今回のケースから学べることは多くあり、これは実は家計においても同じ事が言えます。

「偶然」「運がわるかった」

これだけで起きる破綻はほとんどなく、多くの場合はなるべくしてなる理由があります。

日々の家計管理、経営者であれば経営に対する姿勢、その積み重ねが未来を大きく左右します。そして、それを自分自身でしっかり考えることができる力こそが本当の意味での「金融リテラシー」です。

※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。