電子材料は快走、1~3月は利益2.4倍を計画 先端品が伸び採算改善

続いて第二の柱であるヘルスケア等セグメントを確認しましょう。ヘルスケア等セグメントは、ABF(※)といった電子材料や医薬用の材料および開発受託を手掛ける領域です。

※ABF(味の素ビルドアップフィルム)…半導体向け絶縁材

ヘルスケア等セグメントも第2四半期は低調でした。四半期単体の利益は前年同期比2.7%増と、第1四半期(同33.8%増)から減速します。しかし、第3四半期は同45.5%増に拡大しました。AIなどからABFが好調で、特に先端向けが伸びたことで商品の構成比が改善し、利益に貢献しました。

ヘルスケア等もけん引役は日本で、もともと利益の多くを占める領域ですが、順調に推移しました。また、米州は買収したフォージ社で損失が出ていましたが、赤字は縮小傾向で黒字化が近い状況です。

【ヘルスケア等セグメントの地域別事業利益(2026年3月期 第3四半期単体)】

・日本:151億円(前年同期比+39.8%)
・アジア:14億円(同+100.0%)
・米州:0億円(前年同期は7億円の赤字)
・EMEA:29億円(同-9.4%)
※事業利益…売上高-(売上原価+販売費+研究開発費+一般管理費)+持分法による投資損益

出所:味の素 決算概要

ヘルスケア等も見通しは上方修正されます。セグメント利益の通期予想は従来の626億円から656億円へ30億円の増額で、第4四半期単体の利益は167億円と前年同期比2.4倍以上に拡大する計画です。

味の素のヘルスケア等セグメント事業利益(四半期単体、2025年3月期~2026年3月期)
 
出所:味の素 決算短信および決算説明会資料より著者作成