履修計画の見直しと約束

「一番心配なのは、大学のことだ。今の単位数を、ここで確認しよう。曖昧なままだと立て直せない」

愛理はしぶしぶスマホを操作し、成績画面を開いた。

敦美は数字を追いながら、喉が詰まるのを感じた。卒業に必要な単位に対して、残りが多すぎる。学科の必修科目も未取得が残っていた。

「これ……かなりぎりぎりよ」

敦美が言うと、愛理は小さく反発する。

「4年で取り切ればいいんでしょ」

「そうだな。必要単位を取れるように、来年の時間割は真剣に組まなきゃな」

「落とした科目と必修を洗い出して、履修計画を立て直すのよ。バイトや推し活より、まず授業が優先。分かってる?」

愛理は少し黙り、やがて小さくうなずいた。

「何も楽しみをゼロにする必要はない。上限を決めて使えばいい。月ごとの予算とか、遠征の頻度とかさ。授業に穴が空く月は動かない、とか」

「……分かった。卒業してテレビの仕事に就くためなら……時間割、組み直すよ。推し活も、ちゃんと上限決める。こういうの苦手だけど」

敦美は静かに息を吐き、封筒を揃えてテーブルの端に置いた。