<前編のあらすじ>
築40年の格安アパートで念願の1人暮らしを始めた海斗。SNSでオシャレな部屋を見て「自分で変えればいい」と決意し、ボロボロの部屋をDIYで改装し始めた。
海斗は試行錯誤の末、ベージュとオフホワイトでまとめた理想の部屋が完成させた。友人を招くと「めちゃオシャレ」と称賛され、海斗は達成感に満たされる。
しかし友人は「賃貸で勝手に改装して大丈夫なの?」と指摘する。不安になった海斗が契約書を確認すると、改装には事前承諾が必要だと明記されていた。検索すると高額な修繕費用を請求される可能性があることを知り、海斗は真っ青になる。
●前編【念願の1人暮らしも現実は築40年ボロアパート…半年間のDIYを経て友人に浴びせられた「衝撃の一言」】
契約書で気づいた重大な事実
夜がふけ、部屋に再び静けさが戻った。洗い物を終え、空になったグラスを拭いていた海斗は、ふと手を止めた。あの言葉が、まだ胸に引っかかっていた。
「賃貸で勝手に改装って、大丈夫なの?」
笑って流したはずなのに、頭の奥で反芻されるたび、じわじわと不安が広がっていく。
自分なりに配慮しているつもりだった。でも、それが大家の許容範囲に収まっているかは、はっきり言ってわからない。
海斗はスマホを手に取り、検索欄に指を滑らせた。
「賃貸 DIY 原状回復」「退去時 壁紙 自己負担」「無断改装 違法?」
ページを開くたび、画面に並ぶのは不穏な文言ばかりだった。
賃貸物件では、借主が無断で構造や内装に手を加えることは原則として禁止されています。退去時に原状回復できない場合、高額な修繕費用を請求される可能性もあります。事前に大家または管理会社の承諾を得ることが必要です――。
「……うそだろ」
息が詰まった。
