最強の味方は「時間」:忍耐強く待つことの価値
機関投資家は、常に短期的な成果を求められます。ニューヨーク証券取引所における株式の平均保有期間は、今や数ヶ月単位という驚くべき短さです。四半期ごとのパフォーマンスで評価される彼らは、長期的な視点で資産を保有し続けることが構造的に難しいのです。
一方で、個人投資家には誰にも説明責任がありません。これが最大の武器である「時間」を味方につけることを可能にします。たとえ購入した株が上がらなくても、その企業のポテンシャルを信じる限り、誰に急かされることもなくじっくりと「待つ」ことができるのです。
例えば、三菱UFJフィナンシャル・グループの株価チャートを見ると、長期間にわたって低迷した後、2020年以降の数年で急激に上昇しています。
この大きな上昇の果実を最初から最後まで享受できたのは、株価が低迷していた2020年から2〜3年間、辛抱強く待ち続けた長期投資家だけです。短期的な視点で売買を繰り返す投資家は、この大きな流れを捉えることはできません。
投資の神様ウォーレン・バフェットも、「忍耐」の重要性を繰り返し説いています。時間を味方につけ、優れた企業が成長するのを待つことこそ、投資における普遍的な成功原則の一つなのです。
まとめ:あなたの戦場はどこか?
ここまで解説してきたように、個人投資家にはプロにはない強力な武器があります。
- 消費者としての感覚:日常生活から成長の種を見つけ、決算で確信に変える。
- 中小型株:プロが手を出せない未開拓の市場で戦う。
- 逆張り:市場の集団心理を利用して、割安な資産を手に入れる。
- 長期保有:「時間」を最大の味方につけ、複利の力を最大限に活かす。
機関投資家が情報とスピードを競う「レッドオーシャン」で戦っているのに対し、個人投資家には自分だけのルールで戦える広大な「ブルーオーシャン」が広がっています。
プロと同じ土俵で戦う必要はないのです。問題は、あなた自身がどの戦場を選び、その武器をどう使いこなすかです。
