国内の中小型株成長株に投資する「小型ブルーチップオープン」
「小型ブルーチップオープン」は、国内の中小型株を対象としたファンドで、中長期的に市場平均を上回る成長が期待できる中小型銘柄に焦点を当て、バリュエーションを勘案して厳選して投資する。日経平均株価が5万円を突破するほどに上昇した間に、主に重視されたのは株主還元姿勢などだ。東証のPBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業に対する改善要請に応え、自社株買いや増配を積極的に行った企業が評価され、株価が上昇していった。その中心を担ったのは、内部留保をため込んだ大型株が多かったようだ。この動きに対して、中小型成長株は物色の流れの外にあったため相対的に割安になっている。年初からの国内株式市場の上昇率は米国株などを上回るだけに、国内株についても短期上昇に対する警戒感はある。その点を考慮し、中小型かつ、米国大型ハイテク株の割高感から距離のある国内株という新しい投資対象が注目されている。
執筆/ライター・記者 徳永 浩

