リセールバリューを意識した子供服の選び方

まず大きく変えたのは、子供服や玩具の選び方です。

以前は「どうせすぐ汚れるから安いものでいい」と考えていましたが、今は真逆です。あえて「人気ブランド(アウトドアブランド等)」を選んで購入しています。

例えば、子供用のダウンジャケット。以前なら2900円の量販店モデルを買っていましたが、今は定価1万5000円ほどの人気アウトドアブランドのものを、フリマアプリにて「状態の良い中古」で6000円程度で購入します。

ここからがポイントです。ワンシーズン着倒した後、サイズアウトしたら即座に手入れをして、再びフリマアプリに出品します。人気ブランドの定番モデルは驚くほど値崩れしません。うまくすれば購入時と同額の6000円、手数料や送料を引いても5000円程度で売れることがあります。

以前、2900円で購入した商品は売れずに廃棄していたので、実質コストは2900円かかっていました。しかし今の方法は、6000円で買って5000円で売れるため、実質コストは1000円で済みます。初期投資(キャッシュアウト)は高く見えますが、最終的なコスト(償却費)で見れば、ブランド品の方が圧倒的に安いのです。

これはまさに、不動産投資などで考える「リセールバリュー(再販価値)」の考え方そのものです。「買う」という行為は、単なる消費ではなく「一時的に資産を保有する」こと。売る時の値段(出口戦略)を考えてからレジに向かう癖がついたことで、家の中は常に質の良いモノだけが循環するようになり、精神的な満足度も格段に上がりました。

●リセールバリューの判断軸により生活の質が向上した森高さん。週末の過ごし方を見直したことで、家計状況はさらに好転したといいます。後編【「使っていたはずの1万円はNISAへ」25歳主婦が発見、無駄遣いを劇的に減らしたお金の習慣】で詳説します。