決算で一時11%高 株主の8割は機関投資家

日立製作所の株価上昇が再加速しています。2024年末までの2年間でプラス194.2%(2.9倍)と大幅に値上がりしたものの、25年に入ってからは停滞していました。

しかし、同年10月に今期(26年3月期)の中間決算を公表すると、株価は急騰します。翌営業日に一時11.9%高となる5555円まで上昇し、上場来高値を更新しました。もっとも、その後は市場心理の悪化などから調整し、年初来の上昇率はプラス23.8%と、日経平均株価(同プラス24.9%)並みに落ち着いています。

【日立製作所の株価チャート(過去5年間)】
・株価:4875円(25年11月20日終値)

日立製作所の株価チャート(過去5年間)
 
出所:TradingView
 

日立製作所はJPX総研が算出する「JPXプライム150指数」に採用されています。採用理由はPBR(株価純資産倍率)基準、つまり投資家の支持が高く、純資産に対してよく買われていることが評価された格好です。同社の株式は外国法人等や国内金融機関が8割超を握っており、国内外の機関投資家からも期待されている様子がうかがえます。

日立製作所は、なぜ投資家から支持されているのでしょうか。同社の実力に迫ります。