国内外の株式と債券を組み合わせたバランス型投資信託

日本のDCで活用されるターゲットイヤーファンドは、国内外の株式や債券、不動産などを組み合わせたバランス型投資信託に区分されます。

バランス型投資信託は分散投資が簡単にでき、リバランス(運用商品の配分割合を一定に保つ方法)も組み込まれている点が魅力です。しかし、ターゲットイヤーファンド以外は配分固定(たとえば株式の割合が70%と一定のもの)のため、年代に応じた配分変更を加入者自身が行う必要があります。

ターゲットイヤーファンドであれば、年齢が上がるにしたがってリスク性資産を抑えた運用に自動で切り変わっていくので、年齢が上がっても株式割合が高いまま(その結果、例えば〇〇ショックなどによる急落をDC資産の受け取り直前で経験する)ということなどを一定程度、回避できます。

ただし、実際のターゲットイヤーファンドをみると、運用会社によってかなりの違いがあります。ターゲットイヤー到達後に償還するかどうかという違いのほかに、リスク性資産の組み入れ比率や逓減方法、ターゲットイヤー到達後の運用の有無などがあります。

運用期間が長いものから短いものを並べてみると、時間の経過とともに変化するリスク性資産の比率を推測できるので、一例を挙げてみます。

【A社の場合】
2070……株式割合70%
2030……株式割合30%

【B社の場合】
2070……株式割合80%
2025……株式割合5%

【C社の場合】
2070……株式割合90%以上
2025……株式割合40%