新規ランクインはバランス型ファンドとアクティブファンド

SBI証券の売れ筋の第6位にランクインした「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は、「国内」「先進国」「新興国」の株式と債券、そして、国内と海外の「REIT」という8資産に均等に投資するバランス型ファンドだ。均等に配分するため、時価総額が相対的に小さい「国内」や「新興国」をややオーバーウエイトすることになっている。2025年8月末時点の年初来上昇率は6%超であり、同5.5%程度の「オルカン」や同2%弱の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を上回る成績になっている。

また、第9位にランクインした「WCM世界成長株厳選ファンド(予想分配金提示型)」は、米カリフォルニア州の独立系運用会社であるWCMインベストメント・マネジメント・エルエルシーが実質的な運用を行っている。日本を含む世界の上場株式の中から、参入障壁の持続可能性、企業文化、構造的成長力、バリュエーションなどに基づき、中長期に成長力がある企業を厳選し、30~50銘柄程度でポートフォリオを構築する。予想分配金提示型の2025年7月時点での過去1年間の分配金累計額は1万口当たり3300円であり、分配金利回りは31.94%と毎月決算型のファンドの中でトップの分配金利回りを記録している。

第10位にランクインした「ROBOPROファンド」は6月最終週には売れ筋ランキングの第7位に入っていた。世界の取引所に上場しているETF(上場投資信託)に投資することによって実質的に世界の株式、債券、リート(不動産投信)、コモディティ等に分散投資する。投資配分比率は過去のマーケットデータから割り出された最適な配分比率として毎月大胆に変えている。2025年の運用成績は株式市場の大きな変動の影響を抑えて安定的に推移し、8月末時点の年初来上昇率は9.65%と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を上回っている。

 

執筆/ライター・記者 徳永 浩