海外アクティブファンドの出遅れに期待強まる
常陽銀行の売れ筋で上位にランクされる外国株式ファンドは、「インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)」や「eMAXIS 先進国株式インデックス(除く日本)」というインデックスファンドがパフォーマンスでは優位を続けており、「グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)」や「Oneピュア・インド株式ファンド」などのアクティブファンドはパフォーマンスでは見劣りする。ただ、7月になってアクティブファンドのランクが上がってきているのには、今後の期待があらわれていると考えられる。
「グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)」は、ロボット関連産業の成長に注目しているファンドだ。特に、生成AIの登場によってAIに制御された無人配送やロボット農機などロボティクスの活用・普及に弾みがつくと考えられるようになった。同ファンドでは「生成AIからAIエージェント、そして、フィジカルAIへと、AIの技術進化のスピードは力強く、むしろ速まっている」との見方をし、中長期的に魅力的な投資対象であると主張している。
「Oneピュア・インド株式ファンド」は、インド有数の財閥グループであるTATAグループの投資信託会社「TATAアセットマネジメントプライベートリミテッド」が運用する。企業訪問をベースとしたボトムアップ・アプローチとトップ・ダウンアプローチを組み合わせて運用する、インドの現地事情に通じたファンドといえる。先進国株式市場が相次いで史上最高値を更新する力強い動きになる中、インド株式市場は代表的なインデックスが2024年9月の高値から5%以上マイナスの水準にある。この出遅れを取り戻す動きにいつ転じるのかが待たれている。
執筆/ライター・記者 徳永 浩