◆「USリート」と「世界半導体株投資」の魅力
福岡銀行の売れ筋トップ10に新たにランクインした「フィデリティ・USリート・ファンド B(H無)」と「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」は2025年になってからのパフォーマンスで特徴的な動きを見せて入る。
「フィデリティ・USリート・ファンド B(H無)」は株価が大きく下落した4月時点で抵抗力の強さが際立った。長期的に安定的な価格推移に特徴があり、毎月分配金をコンスタントに出してきているファンドだが、株式市場の先行きに不透明感が出てきたために、その価格の安定性が注目されたものと考えられる。米国リート市場にとって追い風と考えられるのは「利下げ」だ。現在のところ、関税政策の影響で利下げが中断されている状況にあるが、トランプ関税前の見通しは利下げが継続する見通しだった。今後の米国景気やインフレの状況によって利下げが再開される動きになれば、リート市場は安定よりも上昇期待が高まることになる。
「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」は4月の関税ショックの際には、最も大きく売られたファンドの1つだったが、その後の戻り相場において勢いよく戻っている。6月に入ると「netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)」を超えるほどに価格が戻ってきている。世界の半導体産業は、AIの発展・普及によって、非常に大きな成長産業として注目されている。2025年に入っても半導体関連企業の業績は堅調であり、その業績内容やハイテク企業が発表する半導体関連投資の規模の大きさなどが評価されて再び半導体関連産業の成長への評価が高まっている。
執筆/ライター・記者 徳永 浩