【横浜市】みなとみらいがある「西区」「中区」で9000万円超え
続いて横浜市を見ていこう。平均価格が高いのは、みなとみらい地区がまたがる「西区」「中区」で、いずれも9000万円超だった。平均騰落率が高いのもこの2区で、西区が83.4%、中区が72.8%だ。

築年数別で最も平均価格が高いのは中区の「築5年以内」で1億4406万円に達した。平均騰落率で100%(新築分譲時の2倍)を超えたのは西区の「築11~15年」「築16~20年」、神奈川区の「築16~20年」だった。なかでもみなとみらい地区など沿岸部のタワーマンションが騰落率の押し上げ要因になっている。
【川崎市】武蔵小杉を擁する「中原区」が9000万円超
最後に川崎市を見てみよう。平均価格ではタワーマンションが立ち並ぶ武蔵小杉のある「中原区」が9087万円と最も高い。平均騰落率では川崎駅に近い「幸区」が70.0%で1位だ。特に幸区の「築16~20年」は平均騰落率が99.9%と新築分譲時からほぼ2倍である。川崎駅に近いタワーマンション群の騰落率が突出していることが背景にある。

●大阪圏・名古屋圏については後編「タワマン群がけん引か 高騰する大阪圏・名古屋圏の中古マンション価格の現状」で詳しく取り上げる。
調査概要 調査主体:株式会社マーキュリー 調査名:中古マンション価格動向 調査期間:2025年1月~2025年3月 調査対象:東京23区、横浜市、川崎市、大阪市、京都市、名古屋市