2025年GW、日本の「空の玄関口」成田空港は過去最高の出国者数の見込み

こうしたなか、海外旅行に出かける日本人の動向は、どうなっているのでしょうか。

成田国際空港株式会社が公表している、「ゴールデンウイーク国際線旅客数」のデータを時系列で見たところ、2025年度の推計値はこれまでの実績値を大きく上回っており、過去最高の出国者になりそうです。

ゴールデンウイーク期間中に、成田空港から出国した人の実績値は、次のようになっています。

2016年度・・・・・・36万3198人
2017年度・・・・・・42万1256人
2018年度・・・・・・48万3360人
2019年度・・・・・・59万9129人

このように年々、出国者数は増加傾向をたどってきましたが、そこから新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、海外に出かける人の数は大幅に減少しました。ちなみに成田空港株式会社も、コロナ禍中だった2020年度、2021年度は数字を公表していません。そして2022年度実績は、4万2158人でした。

2023年度以降は回復傾向をたどり、同年度の実績値が32万2655人、2024年度実績値が48万2821人でした。昨年度実績値でも、コロナ禍前の2019年度実績値を超えられなかったのですが、今年(2025年度)のゴールデンウイーク出国者数は、推計値ではあるものの、60万4500人と公表されており、2016年度以降の実績値と比較して最高を更新しそうです。

また毎日新聞の記事によると、4月18日時点で全日と日本航空の集計で、ゴールデンウイーク期間中の国際線の予約数は、全日空グループが約23万7000人、日航グループが約22万1000人で、いずれも前年比で約10%増えたそうです。