地域での支え合い、今後どうなる?

核家族化が進み、親と子が離れて暮らすケースが増えている。地域コミュニティの重要性は、これまで以上に高まっていると言えそうだ。

同調査によると、地域全体での支え合いが「とても重要」または「ある程度重要」と考える人は男女平均で9割を超えていた。関わり方について具体的な意見を見ていこう。

出所:PIAZZA株式会社「高齢化する親の孤独・孤立防止アンケート」

今回の対象者に関しては、「近所の人みんなで協力した方が良い」と考える人はいずれも約3割にとどまり、男女平均で半数以上は「協力したい人たち(有志)で協力した方が良い」と考えているようだ。

ただし、「自分に頼まれたら協力したい」と答えた人は6割近くに及ぶ※。「積極的に協力したい」人と合わせると、9割近くが支え合いに前向きな姿勢を示している。

※男女平均56.6% 女性59.2% 男性54.0%

最後に、「支援を行う際の報酬の有無」について見ておこう。

出所:PIAZZA株式会社「高齢化する親の孤独・孤立防止アンケート」

男女平均では「無償」が50.9%、「有償」が49.1%という結果になった。ボランティアとしての協力を望む人も多い一方で、一定の報酬が得られる仕組みがあれば、これまで以上に関わる人が増える可能性もありそうだ。

親が地域とつながり、支え合いの輪に加わることができれば、将来的な介護費用や生活支援の負担を減らすことにもつながるかもしれない。子どもにとっては安心材料の一つになるだろう。親が元気なうちから、家族としてどのように関わっていくかを考えておきたいものだ。

《調査概要》 調査名:「高齢化する親の孤独・孤立防止アンケート」 調査主体:PIAZZA株式会社 調査手法:インターネット調査 調査期間:2025年1月23日~2月1日 調査対象:地域コミュニティアプリ「ピアッザ」利用者 有効回答数:440人(女性:333人、男性:100人、性別未回答:7人)