離れて暮らす親とのコミュニケーション、何を活用? 

では、現在の親の暮らしはどのようなものなのだろうか。

同アンケート調査によると、親(実の親、義理の親)の暮らし方は「両親が二人で暮らしている」との回答が最も多く、2割強は「親が一人で暮らしている」※。また、「片道30分以内」で親に会える人は2割程度にとどまり、多くの人が物理的に離れた場所で暮らしていることが分かる。

※実親、男性のデータでは31.3%が「親が一人で暮らしている」

直接会うことが難しい中で、親とのコミュニケーションはどのように取っているのだろうか。

頻度に関しては、女性の約7割(LINE(チャット、テキストメッセージ)を送る等)が実親と毎月、そして約3割(同上)が義親とも毎月コミュニケーションを取っている。具体的な手段としては、「LINE」や「みてね」などのツールが活用されているようだ。

出所:PIAZZA株式会社「高齢化する親の孤独・孤立防止アンケート」

「みてね」は、写真や動画を家族間で共有できるアプリ。子どもの成長記録を送れば、親にとっては孫とのつながりを感じられ、楽しみの一つになりそうだ。一方の「LINE」は無料で通話ができる上、ビデオ通話を使えば表情や生活の様子が確認できるのもポイントだ。

親と離れて暮らしている場合、頻繁に会うことは難しい。それでも、「月に1回はLINEを送る」「こまめに写真を送る」といった形で意識的にコミュニケーションを取ることが、孤独・孤立防止につながりそうだ。便利なツールを活用しながら、親とのつながりを維持する工夫をしてみてはいかがだろうか。