親の孤独・孤立化が気になる人はどのくらいいるのか
年齢を重ねる親の姿を見て、将来の生活にふと不安を抱く人は少なくないだろう。離れて暮らしている人ならなおさら、「このままで大丈夫だろうか」と気になることもあるのではないか。
地域コミュニティアプリ「ピアッザ」を運営するPIAZZA株式会社が、同サービスの利用者440人にアンケート調査を実施。「近い将来、親が孤独・孤立化することに不安はありますか?」と聞いたところ、「不安がある」と答えた人は、なんと8割以上(80.3%)に及んだ。

一体どのようなことに不安を感じるのだろうか。
結果によれば、1位は「親ひとりでは日常生活が送れなくなる(手助けが必要)」だった。高齢になると、体が衰えて判断力も低下しがちだ。確かに一人だと、食事の準備や掃除、買い物や通院などにも支障をきたしかねないだろう。
そして2位は「親の身に何かあった時に助けられない(異変に気付けない)」、3位は「誰かと話す機会がなくなる(コミュニケーション不足)」が続いた。
同調査ではさらに、「孤独・孤立防止効果があると思う行動」についても質問。上位にはやはり、「自分や家族・親族と日常的に連絡をとる(電話やメール、LINE、ビデオ通話など)」「自分や家族・親族と定期的に会う(会いに行く)」などがランクインした。


興味深いのは、「自宅以外に居場所をつくる(コミュニティ施設の利用など)」や「近隣住民と日常的に会話をする」など、“地域とのつながり”を重視する人が多いこと。女性は91.0%、男性は83.5%が選んでおり、「自分や家族・親族と一緒に暮らす」よりも重要視されているのだ。
地域との関係性が親の暮らしを支える要素になれば、子どもとしては心強い。親が地域のコミュニティに参加しやすくする工夫や、近所の人と自然に関われる環境づくりを意識することが、孤立を防ぐための有効な手段となりそうだ。