すぐに決断する必要はないとの回答
窓口で圭司さんは職員に対し、「もう間もなく65歳。繰下げしようか、65歳から受け取りを始めようか、すごく迷う。どうしたらいいものか決められないし、これが今後の生活を左右するとなると落ち着かないんですよ。65歳以降の年金の受け取り方の決定についてタイムリミットが迫っている気がするのですが、どうしたらいいのでしょう」と伝えます。
職員は「65歳で決める必要も慌てる必要もありませんよ」「65歳以降じっくり考えたうえで受け取り方法を選択することもできます」と回答します。これを聞いた圭司さんは「え? そうなんですか? 慌てる必要もないのかぁ」と意外に思いました。どうやら65歳になってもすぐに年金の受け取り方を決める必要はないようです。
では、なぜそのような回答がされたのでしょうか。そして、圭司さんはこれから将来どのような手続きをすればいいのでしょうか。今後の年金のことについて、案内を受けることになりました。
●慌てる必要がないと分かって一安心。職員から詳しい案内を受けた圭司さんの決断は? 後編「【年金】定年後も働き続けるなら“繰下げ”が正解? 受け取り開始時期に悩む64歳男性が最終的に下した決断は…」で詳説します。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。