消費意欲にネガティブな回答は減少も「物価高騰」だけは別
消費意欲指数について、調査ではその点数をつけた理由も聞いている。結果を見ると、ポジティブな回答では、3月(342件)は2月(246件)に比べて大きく増加。逆にネガティブな回答だと、3月(881件)は2月(975件)から大きく減少している。
理由について具体的に見ると、ポジティブな回答では、「(新生活・新年度の準備/春物の服が欲しいなど)季節的な意欲向上」や「(旅行など)出費の予定・欲しいものがある」が増加している。
一方でネガティブな回答では、「今月までに多く使ったのでセーブ」や「欲しいものがない・意欲がない」が減少。しかし「物価高・値上げ・円安」は大幅に増加しており、前年同月と比べても2倍以上の件数になっている。物価高騰だけは別格のようだ。
消費意欲「ポジティブ派」VS「ネガティブ派」 それぞれの声を紹介
調査に寄せられた声を紹介しよう。まずは消費意欲の点数が高いポジティブ派の意見では、「子どもの新学期に向けて買うものが多いから」(80点・女性43歳・大阪府)、「4月からの新年度に向けて、洋服や家電などで古くなったものを買い換えて気分を一新したいから」(80点・男性46歳・東京都)、といった新年度・新学期に向けた準備を挙げる声。
また季節が変わることから、「暖かくなってくる季節なので、服が欲しくなる」(60点・男性30歳・東京都)、「4月に旅行の予定があるので春物が欲しい」(70点・女性52歳・愛知県)、といったコメントもあった。
一方で消費意欲の点数が低いネガティブ派の声を拾ってみると、「全体的に物価が上がっていると感じるので、節約意識が高まっている」(10点・男性50歳・神奈川県)、「何もかも…高騰で不安で、いつなんどき貧困問題にならないように使わない」(0点・女性66歳・岐阜県)、など、節約志向でお金を使う気になれず、なかには0点をつける人もいた。