シニアの年収 最多は「200万円~300万円未満」

収入は多いほどよさそうなものだが、シニアになると事情が違う。公的年金の基本月額と仕事による報酬月額の合計が50万円※を超えると超過分の半額に当たる老齢厚生年金が支給停止になるからだ。

※2025年度からは51万円

調査によれば、シニアが希望する年収額で回答率が最も高いのは「300万円~400万円未満」で17.1%。「400万円~500万円未満」が15.0%、「500万円~600万円未満」が13.9%と続く。

出所:ヒューマンホールディングス 「シニアの仕事観とキャリアに関する実態調査2025」

対して、実際の年収額で最も回答率が高いのは「200万円~300万円未満」で20.9%。次いで「300万円~400万円未満」(17.6%)、「100万円~200万円未満」(17.1%)と続く。

先ほどの希望年収額と比べて100万円程度少ないが、公的年金の減額や支給停止にならないよう年収額を調整している可能性もある。一方で年金の一部支給停止となる月収50万円を超える年収600万円以上のシニアも14.2%と一定率存在していることも分かった。

出所:ヒューマンホールディングス 「シニアの仕事観とキャリアに関する実態調査2025」

調査概要 調査主体:ヒューマンホールディングス株式会社 調査名:シニアの仕事観とキャリアに関する実態調査2025 調査期間:2025年1月9日~1月15日 調査対象:定年退職後に就労している65~74歳の男女1000人