定年後に働く「お金以外」の理由とは?
今回参考にするのは、教育事業などを手掛けるヒューマンホールディングスによる、定年退職後に就労している65~74歳の男女1000人を対象にした調査。やはり気になるのは定年後も働いている理由だ。どんな回答が多かったのか。
調査によれば、回答率が最も高いのは「生活費を得るため」で54.6%。国民年金(老齢基礎年金)は現在、満額支給でも月額6万8000円程度である。やはり公的年金だけでは生活が厳しいと考えるシニアは多いのだろうか。一方で、「社会とのつながりを保つため」(43.0%)、「身体的健康を維持するため」(42.1%)も上位に。必ずしもお金だけが働き続ける理由ではないようだ。
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4人に1人が「現役時代とは異なる業界・職種」で働く
年を取ってから新しい職場や仕事に慣れるのは大変という人もいるだろう。調査でも「現在の職業に就いた経緯」として回答率が最も高いのは「再雇用」で34.9%。また「同じ業界・同じ職種で転職・再就職」(17.4%)も3番目に多かった。
一方で「異なる業界・異なる職種で転職・再就職」(25.3%)が2位にランク。定年後に新たなキャリアをスタートするシニアも一定数いるようだ。
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