フルタイムに近い働き方の人が多い

シニアになれば現役時代に比べて体力も落ちる。さすがにフルタイムで働くのはきついという人もいるのではないか。調査によれば、1週間の就労日数として最も回答率が高いのは、理想が「3日」(31.2%)。しかし実際は「5日」(47.7%)と2日のギャップがあった。

出所:ヒューマンホールディングス 「シニアの仕事観とキャリアに関する実態調査2025」

また1日の就労時間で回答率が最も高いのは、理想が「8時間」(22.0%)だった。実際の労働時間も「8時間」(37.6%)が最多で、こちらはギャップがない結果となった。ただ理想の回答では、「6時間」(20.2%)、「7時間」(20.0%)が僅差で続くなど、回答が割れている印象だ。

就労日数にしても就労時間にしても、現状はフルタイムに近い働き方であるものの、理想としてはもう少し短くしたいというシニアが多いようだ。

出所:ヒューマンホールディングス 「シニアの仕事観とキャリアに関する実態調査2025」

半数近くは取り入れてほしい制度は「特になし」

働くシニアは現在の仕事・職場に不満はないのだろうか。調査では「職場に取り入れてほしいと思う制度」を質問している。最も回答率が高いのは「特になし」(44.0%)だった。一方で前問でもあった就業日数や就業時間のギャップからか、「週休3日」が25.5%、「短時間勤務」が22.5%と上位にランクしている。

出所:ヒューマンホールディングス 「シニアの仕事観とキャリアに関する実態調査2025」

調査では「現在の仕事における悩み・困りごと」も質問。結果、こちらも「悩み・困りごとはない」(44.0%)が最多。一方で「収入が少ない」(23.5%)が2番手に入っており、後述する収入のギャップとも関わっていそうだ。

出所:ヒューマンホールディングス 「シニアの仕事観とキャリアに関する実態調査2025」