理想の投資 鍵は「少額」「低リスク」「専門知識不要」
それでは投資経験者・未経験者問わず、どのような投資ならばやってみたいと感じるのだろうか。調査によれば、回答率が最も高いのは「少額で始められる」で29%。次に多いのは「リスクが少ない」(25%)で、「利回りが大きい」(15%)より高い結果に。
先述の通り新NISAやiDeCoならば、比較的少額で始めることができる。また基本的に投資信託への積立投資なので、個別銘柄を一度に購入することに比べると、銘柄や購入タイミングを分散可能だ。少額や分散はリスクを小さくするうえでも効果的だろう。
また先ほど投資のハードルとして挙がった専門知識にしてもそこまでは求められないと考えられる。たとえば、世界中の資産に幅広く分散投資する投資信託にすれば、自分で銘柄選別は不要だ。積立投資にして一定間隔で購入すれば、投資タイミングも考えなくていい。毎月いくら購入するかは、相場というよりは、自分の収入や生活費との相談になるだろう。
口座を開設して一度、積立投資の設定をすれば、基本的に手間はかからない。これで投資における意思決定への負担はかなり減らせるはずだ。また、新NISAやiDeCoといった節税制度を利用すれば利益が出ても、非課税になる。意識決定の手間は極力省いたうえで、リスク分散ができ、利益の手残りも多い。理想とされる投資にかなり近いのではないか。
このように新NISAやiDeCoは未経験者でも「理想の投資」に近づける心強い制度と言えるだろう。各制度の概要を理解したうえで、資産形成に取り組んでみてはいかがだろうか。
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調査概要 調査:投資にまつわる調査(ニューオ株式会社) 調査主体(調査委託先):ヴィアゲート株式会社 調査対象;全国13~73歳の男女969人