次世代太陽電池の量産化が話題 株価15%の急騰
積水化学工業の株価が急騰しました。同社は2024年12月26日にペロブスカイト太陽電池の量産化を公表。翌27日に上場来高値となる2840円まで上昇しました。25日の終値(2454円)からの上昇率は15.7%にも達します。
この急騰はすぐに値を戻しました。とはいえ、中長期的に見ても積水化学工業の株価はおおむね良好です。5年間で株価は38%値上がりしています。直近2024年3月期は過去最高業績で、今期(2025年3月期)も増収増益の計画です。好調な株価は、業績の拡大が反映されている部分もあるでしょう。
【積水化学工業の株価チャート(過去5年間)】
・株価:2512.5円(2025年2月3日終値)
配当にも積極的です。積水化学工業は今期、1株あたり77円の配当金を予定しています。前期比3円の増配で、達成なら連続増配記録は15期に達します。
【積水化学工業の予想配当利回り(2025年3月期)】
・予想配当金:77円
・予想配当利回り:3.06%
出所:積水化学工業ホームページ
配当金には本来、約2割の税率が課せられます。しかし、新NISAを通じた投資なら非課税にできます。せっかく株式へ投資するなら、新NISAを活用しましょう。
新NISAでは年360万円まで投資できます。うち株式に投資できる成長投資枠は、年240万円が上限です。積水化学工業なら、足元の株価で900株まで購入できます。配当金が計画どおりなら、6万9300円を受け取れる計算です。
なお、化学株は一般に景気敏感株とされ、業績の変動が比較的大きいとされています。投資の判断は、より慎重に行いたいところです。
今回は積水化学工業を取り上げます。同社の概要と業績を解説するので、判断の材料にしてください。また、市場で注目されたペロブスカイト太陽電池についても紹介します。