「ジブリの呪い」とは、日本テレビの人気番組「金曜ロードショー」でスタジオジブリ作品が放送されると、株式などの相場が下落するとされるものです。都市伝説のように聞こえますが、過去には新聞などの大手メディアが言及することもありました。
「ジブリの呪い」は本当でしょうか。検証してみましょう。
「ジブリの呪い」を検証 パフォーマンスはむしろ良好
検証は日経平均株価で行います。金曜ロードショーの放送時間は取引が終了しているため、スタジオジブリ作品の放送後で最初の取引日の騰落率を確認しましょう。
直近10回をさかのぼると、うち6回が前日比プラスでした。合算した騰落率は+2.81%と、パフォーマンスもプラスに偏っています。少なくとも、ここ1年半は「ジブリの呪い」は出現していないようです。
【スタジオジブリ作品の放送後の日経平均株価(前日比)】
・2023年7月10日:-0.61%(風の谷のナウシカ)
・2023年7月18日:+0.31%(コクリコ坂から)
・2023年7月24日:+1.23%(もののけ姫)
・2024年1月9日:+1.16%(千と千尋の神隠し)
・2024年3月18日:+2.67%(アーヤと魔女)
・2024年3月25日:-1.16%(魔女の宅急便)
・2024年5月7日:+1.57%(猫の恩返し)
・2024年8月26日:-0.66%(となりのトトロ)
・2024年9月2日:+0.14%(天空の城ラピュタ)
・2025年1月14日:-1.83%(ハウルの動く城)
※()は直前の「金曜ロードショー」で放送されたスタジオジブリ作品