年収が見合っていない……金額差が最も多かった世代は? 

働いていれば「年収は1000万円ほしい」「平日にも休みを取りたい」など、誰しも理想や希望を持つだろう。思ったとおり実現すれば何よりだが、現実はそう簡単ではない。働く人は一体、どんなギャップを抱えているのだろうか。

株式会社博報堂グループのシンクタンク博報堂生活総合研究所がアンケート調査(対象:20~69歳の有職者5000人)を実施したところ、さまざまなギャップが浮かび上がった。

まずは、多くの人が関心を寄せるであろう「年収」に焦点を当ててみよう。

出所:株式会社博報堂・博報堂生活総合研究所「働くことに関する意識調査」

調査結果によると、対象者の平均年収は「423万円」。ところが、自分の働きに見合っていると考える年収の平均は「528万円」という結果に。意向と実態には105万円のギャップがあることが分かった。つまり、多くの人が「現在の年収は働きに見合っていない」と感じていることがうかがえる。

さらに注目すべきは、年代ごとに「足りていない」と感じる金額が異なる点だ。年代ごとのギャップは次のとおり。

出所:株式会社博報堂・博報堂生活総合研究所「働くことに関する意識調査」

最もギャップが大きいのは20代で、差は「117万円」。次いで、50代の「108万円」、僅差で40代「107万円」となった。40代や50代ともなれば、役職がつく人も多いだろう。責任や求められる成果が大きくなる一方で、仕事ぶりに見合うと感じられる収入が得られていないと感じている人が多い現状が浮かび上がる。