世界最大のチェーンストア企業 アメリカでもシェア首位

セブン&アイ・ホールディングスはコンビニエンスストアを中心に展開する流通企業です。日本で初めてコンビニエンスストアを展開し、国内で最大手の地位を占めています。アメリカのセブン-イレブン(現在のセブン-イレブン・インク。当時はサウスランド)の買収を機に海外展開が進み、2007年にはファストフードも含めチェーン店舗数が世界最大となりました。

アメリカでもシェアはトップクラスです。2021年に現地のコンビニ「スピードウェイ」を買収したこともあり、店舗数はアメリカで群を抜いています。なお、アメリカのコンビニはガソリンスタンドを併設している場合が多く、セブン&アイ・ホールディングスも現地の60%が併設店舗です。

【米国コンビニ上位3社(2023年)】

・セブン-イレブン・インク:1万2601店舗
・クシュタール:5845店舗
・ケーシーズ:2642店舗

出所:NACS(全米コンビニエンスストア協会)

コンビニ以外ではスーパーストア事業や金融関連事業などを展開しています。スーパーストア事業はイトーヨーカ堂やヨークベニマルなど、金融関連事業はセブン銀行やクレジットカード事業などです。

その他のグループ企業では、子会社として赤ちゃん本舗やロフト、また「デニーズ」などを運営するセブン&アイ・フードシステムズがあります。また持分法適用関連会社にはタワーレコードやぴあ、おつり投資アプリ「トラノコ」などを運営するTORANOTECなどを持ちます。

とはいえ、利益の中心は国内外のコンビニ事業です。また売り上げは海外コンビニ事業が大半を占めています。

【セブン&アイ・ホールディングスのセグメント業績(2024年2月期)】

出所:セブン&アイ・ホールディングス 決算短信