◆「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンド」に高まる期待
前月第8位から第6位にランクアップした「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンドDコース(毎月決算・予想分配金提示型・為替ヘッジなし)」は、さらに順位を上げて第5位になった。日本を除く世界の株式市場を対象とし、ボトムアップリサーチで長期的に成長が期待できる企業を選定して投資している。10月末時点での組み入れ銘柄数は94銘柄、結果的に米国企業が94.5%を占めているが、約500銘柄を組み入れている「S&P500」よりかなり絞り込んだ企業で構成されている。11月末時点での過去1年間のトータルリターンは47.57%で「S&P500」を大幅に上回る成績になっている。
米国株式については、「S&P500」の動きを大きく左右する超大型ハイテク株が割高に過ぎるという指摘が強い。現在の株価が割高と評価されていても企業業績が予想以上に伸び、企業利益の伸びが株価の上昇率を上回っていれば割高といわれる株価水準を維持し、さらに上昇することも正当化されるものだ。「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンドDコース(毎月決算・予想分配金提示型・為替ヘッジなし)」は、割高といわれる超大型ハイテク株にも選別投資を行っている。2024年半ば以降、米国株は四半期決算の発表のたびに、予想業績にわずかでも実績が届かなければ株価が大きく下落するという動きになっている。調査した上で高い成長が持続できると判断される企業のみに投資するアクティブファンドへの期待が高まる環境といえる。
執筆/ライター・記者 徳永 浩