終活で親と話したい話題 昨年1位は「葬儀」だったが今年は?

もし親と終活について話ができるならば、どんな話題について話しておきたいのか。

出所:エス・エム・エス 「親の終活に関する意識調査(2024年)」

調査によれば、最も回答率が高いのは「介護の希望」で37.2%。2023年は1位だった「葬儀」は2.3%低下して35.9%で今回は2位だった。

それ以外では「延命治療」「相続財産/借金/保険」「遺産相続」「エンディングノートの作成」が昨年から増加。一方で「特にない」が27.5%と一定数存在。あくまで親の人生であり、干渉しないと割り切っている人も少なくないのかもしれない。

親と終活について話すきっかけは何か

親と終活について話すことができた人もいるようだ。何がきっかけだったのだろうか。調査によれば、回答率が高かったのは「ニュースやメディアで終活のことを見聞きしたから」で30.2%。やはり昨今の終活という考え方の普及が会話の後押しになっているようだ。

出所:エス・エム・エス 「親の終活に関する意識調査(2024年)」

次いで「家族・親族が亡くなったから」が22.6%、「家族・親族が体調を崩したから」が21.1%で続く。身近な人の不幸もまた会話のきっかけとなるのだろう。

調査に寄せられたコメントを拾ってみると、「離れて暮らしているので、葬儀やお墓をどうするかで意見が別れた」(49歳男性)、「本人の立ち入ったことに切り出すと腹を立て始めるので話にならない」(59歳男性)、といったように、価値観の違いなどから話し合いが物別れに終わってしまう人もいるようだ。

一方で親と終活について会話できている人からは、「親の希望通り、延命治療はせずに自然にみおくりたい」(52歳女性)、「散骨してほしいと言われた」(42歳女性)、といった声が聞かれた。

この機会に振り返り、親と終活について話してみてはいかがだろうか。

調査概要 調査主体:株式会社エス・エム・エス 調査名:親の終活に関する意識調査(2024年) 調査期間:2024年10月31日~2024年11月2日 調査対象:60歳以上の親を持つ男女1034人