決算で売られる 株価下落で配当利回りは向上

本田技研工業(ホンダ)は2024年11月、今期(2025年3月期)の中間決算を発表しました。売り上げと営業利益は前年同期比で増加したものの、以降の段階利益は1~2割の減益、通期の純利益予想も下方修正という厳しいものでした。

中間決算と同時に1000億円を上限とする自社株買いを公表したものの、株価は下落しました。株価の下落は3月下旬から続いており、5年騰落率は+29.3%にまで低下しています(2024年11月11日終値)。

【本田技研工業の株価チャート(過去5年間)】
・株価:1379.5円(2024年11月11日終値)
 

出所:Tradingview

もっとも、株価の下落はチャンスでもあります。例えば配当利回りは、株価が下落したことで4.9%にまで上昇しました。新規の投資を考える人も少なくないでしょう。

【本田技研工業の予想配当利回り(2025年3月期)】
・予想配当金:68円
・予想配当利回り:4.93%

出所:本田技研工業ホームページ

せっかく投資するなら新NISAを活用したいところです。新NISAなら配当金を非課税で受け取れます。

個別株式は新NISAで年240万円まで投資できます。本田技研工業は、足元の株価水準なら1700株まで購入可能です。配当金が計画どおりなら受取配当金は11万5600円、本来かかる約2万3000円の税金も免除されます。

配当利回りが高いとはいえ、値下がりが続く株式を買ってもよいのでしょうか。どの株式にもリスクはありますが、少なくとも下落の要因は知っておきたいところです。

決算の反応から、ホンダの株価下落は業績が理由の1つとなっていると考えられます。そこで、本記事ではホンダの足元の業績と、苦戦が続く中国市場での取り組みについて解説します。

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