二輪車のシェア世界首位 四輪車は国内で「N-BOX」が快走
まずはホンダの概要を押さえましょう。
ホンダは自動車メーカーの大手です。売り上げの規模はトヨタ自動車に次いで2番目に位置します。特に二輪車に強みがあり、世界シェアは首位です。インドやインドネシアといった新興国を中心に、世界で二輪車を年1800万台以上販売します。
国内では軽自動車で高いシェアを持ちます。「N-BOX」は販売台数の国内首位の常連です。登録車(普通車)を含む総合では3年連続、軽自動車のみでは9年連続の首位となっています(2023年度)。
【軽四輪車の新車販売台数 上位5車種(2023年度)】
・N-BOX(ホンダ):21万8478台
・スペーシア(スズキ):13万3410台
・タント(ダイハツ):12万4862台
・ハスラー(スズキ):9万2456台
・ムーヴ(ダイハツ):7万6174台
出所:全国軽自動車協会連合会 通称名別新車販売
二輪事業と四輪事業のほか、金融サービスとパワープロダクツ事業も展開しています。
金融サービス事業は、主に自動車の販売金融やリース事業で構成されます。パワープロダクツは、主に自動車以外の製品の販売です。耕うん機や発電機、また航空機の「ホンダジェット」などの販売を行っています。
利益の多くは二輪事業と四輪事業から得ています。パワープロダクツ事業は、航空機や航空機エンジンの損失が大きく、足元は赤字です。
【本田技研工業のセグメント業績】