喪主未経験だと「葬儀費用がわからない」人が多い

親が健在なうちは葬儀の喪主を経験することなどあまりないだろう。それだけに葬式の費用感がわからないという人も多いと思うが、どれくらいの費用を想定しているのだろうか。今回参考にするのは、葬儀サービスを提供する株式会社エス・エム・エスが60歳以上の親を持つ男女1034人を対象にした調査。

出所:エス・エム・エス 「親の終活に関する意識調査(2024年)」

結果をみると、喪主経験者では「51万円~100万円」と回答した人が21.4%で最多。「31万円~50万円」が18.4%、「151万円~200万円」が17.5%で続く。

それに対し喪主未経験者だと「わからない」が40.8%と断トツで多い。金額を回答できた人だと「51万円~100万円」が20.2%で最も多かった。

葬儀費用は「親の預金」で賄う?

人によって幅があるものの、やはり葬儀費用についてはある程度まとまった金額を想定している人が多い。

とはいえ、100万円を超えるお金をすぐに用意できる人は限られるだろう。どうやって賄う予定なのか。

出所:エス・エム・エス 「親の終活に関する意識調査(2024年)」

調査によれば、「親の預貯金」と回答した人が37.0%で最多。一方で「わからない」も33.7%と同程度だった。親の財産がいくらあるかなども葬儀同様に話しやすい話題ではないため、把握できていない人が多いようだ。