9割近くが本業だけでは老後資金が不安
今回取り上げるのは、転職サービスなどを手掛けるエムエム総研が20代~30代の営業職を対象にした調査。営業職以外の人にも通じる内容なので、参考になるだろう。最初に本業の収入だけで老後資金の準備に不安がないかを見ていこう。調査によれば、「不安がある」と回答した人は88.0%と大多数に上った。
老後資金を準備するために、本業以外で何か取り組んでいることはあるのだろうか。回答率が最も高いのは「投資」で62.7%。「貯金」が42.4%、「副業」が36.0%と続く。副業に比べると取り組みやすいこともあってか、投資や貯蓄が上位にランク。投資は新NISAの開始という追い風も影響しているだろう。
お金だけじゃない? 副業を選ぶ際に優先すべき当然の理由とは
副業といってもいろいろな仕事があるが、何を優先して選んでいるのだろうか。調査では、副業に取り組んでいる人に絞って質問。最も回答率が高かったのは「営業スキルを活かせるもの」で30.0%。「新しいスキルを身につけられるもの」が29.4%と僅差で2位だった。それに対し「効率よく稼げるもの」は14.2%で4位にとどまった。
お金の観点だけではなく、本業を活かせるか、スキルアップできるか、など総合的に判断して副業を選んでいるようだ。