気になる月収 「副業で二桁稼ぐ」は少数派
「お金だけじゃない」とは言いつつ、やはり副業で気になるのは月収。調査によれば、最も回答率が高いのは「1~3万円未満」で29.4%。僅差で「3~5万円未満」が26.9%と続く。月収が二桁以上は5.6%にとどまった。
金額だけ見るとあくまで本業の補完という位置づけだ。具体的にどんな内容に取り組んでいるのだろうか。最も回答率が高いのは「ポイ活」で20.6%。専門的なスキルが不要ですぐ始められる手軽さが受けているのかもしれない。続いて「Webデザイン」が15.6%、「営業代行」が11.7%と続くが、これらは本業の専門スキルを活かした副業と言えそうだ。
「本業だけ頑張りたい」と「補助的に副業・投資も」が拮抗
本業が忙しくて副業どころではないという人もいるだろう。調査でも、「本業が充実していれば副業や投資は必要ない」と考える人が54.7%に上った。
コメントを拾ってみると、「本業で十分稼ぐことができているなら、余分に時間や体力を使う必要はない」(静岡県20代男性)、という声。副業といっても仕事であることに変わりはない。ワークライフバランスの観点から、あまりガツガツとお金を稼ぐ必要はないと考える人もいるのだろう。
一方で、投資や副業は必要という人の意見では、「老後がどうなるかわからないから」(東京都30代女性)、といったように、将来の不確実性から、複数の収入源の確保を望む人もいるようだ。
それでは老後までどのような働き方をしたいのだろうか。回答率が最も高かったのは「本業の収入を節約と節税で守りながら、引き続き本業だけを頑張りたい」で30.7%。ただし「本業を中心にしつつ、副業や投資を補助的に行いたい」も28.0%と僅差だった。いずれも安定志向が背景にあるのかもしれない。
調査概要 調査主体:株式会社エムエム総研 調査名:「老後を見据えた資金準備」の意識調査 調査期間:2024年11月22日~2024年11月24日 調査対象:20代~30代の営業職1000人